おつかれさま

電車やバスもそうだけど

土日の交通機関は様相が違う。

車の流れも全然違う。

サンデードライバーのお父さん。

おつかれさまです。

平日は営業車とトラックの波に乗ってるので、土日はかなり神経使います。

こどもたちを乗せたワンボックス率が断然増えます。

お父さん、日曜日もがんばるね～

なんか、ごじょさんって、酷使されてるお父さんの悲哀、似合いすぎ。

こういうお父さん、絶対いる。

「お父さん、ほら出かけますよ。」
「・・・・・え、折角の休みに・・・・ちょっと寝かして？」
「だっていつも仕事仕事って、ウチにいた試しがないじゃないですか。」
「そりゃ、仕事だもん。」
「いいから、出かけますよ。子供たちも楽しみにしてるんですから。」
「・・・・・・昼からじゃだめ？」
「昼すぎたら動物園に着くの、夕方になっちゃうじゃないですか。」
「夜しか動かない動物もいるでしょうよ。」
「ちゃんと起きててくれるんですよ、動物園の動物も。」
「・・・・・・・・」
「それにもうお弁当作っちゃったんです。」
「・・・・・・・・」
「・・・・・家族と過ごすのがそんなにイヤなんですか、あなたは。」
「いえ、そんなことは全然！！」
「そうですか。じゃあ行きましょう。」
「・・・・・・・・」
「あ、お父さん、荷物積んでくださいね。悟空、行きますよ～！」
「やったー！」
「あれ、三蔵は？」
「・・・・・・・どうして俺が動物園なんぞに行かなきゃならねえ。」
「可愛くないですねえ、この子は。いいから行くんです。」
「行きたくない奴はいいんじゃね？なあ、三蔵、一緒に留守番してようぜ。」
「お父さん！！」
「・・・・・・はい・・・・・」
「ほら、悟空、帽子かぶって！お父さん、悟空のシートベルト見てあげて！」
「いいじゃん、三蔵が抱っこしてれば。」
「俺は動物園なんぞ、行かねえって・・・・・・！！」
「三蔵、悟空のシートベルト。抱っこはダメですよ、交通法規に違反します。」
「・・・・・・・・・」
「じゃあ、出発しましょう。あれ、お父さん、そのカッコで行くんですか？」
「・・・・・いいでしょ、休みなんだから。」
「・・・・・よそのお父さんは休みでもカッコよくきめてますよ？」
「よそはよそ、うちはうち。」
「・・・・・うちのお父さんがカッコ悪いなんて、こどもたちが不憫です・・・・」
「そーか？？？」
「・・・・・というより、僕が許せません。」
「・・・・・はい・・・・・」
「・・・何着たってエロ河童はエロ河童だろうに・・・・・」
「三蔵、あなた何煙草吸ってんですか。高速乗ってから落としますよ？」
「・・・・・・・・」
「なあ、この服でいい？」
「いいですね、カッコいいですよ。」
「あーあ・・・・・」
「・・・・・なんか文句あるんですか？」
「いいえ。何も。」
「では動物園へしゅっぱーつ！！」


────今の銀、クライマーズ・ハイ、みたいな状態だと思ってくだされば・・・・・（涙）