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果てのない死闘の中で、アラジンの弾丸がついに底をつきました。

(くそっ、こんなところで負けるわけにいくか!!)

まだメイド姿のランプの精を見ていないのにもちろん負けるわけにはいきません。

絶体絶命のピンチを迎えたアラジンは、予備の弾丸をさがそうと懐に手を入れ、

そこにあの指輪があったことに気づきました。

(げっ!!こんなもん、大事に抱えてたとは不覚!!気色悪りぃ!!)

アラジンは即座にそれを掴み、セットポジションから第一球を───投げたーーーっ!!

内角低め、ストレート、測定値158キロで見事にストライーーーーク!!

「痛てえっっつってんだろーがぁぁぁ!!このクソドSご主人様がぁぁぁっ!!」

「いたっ!!ちょ、何ぶつけ…っ?!」

─── 気がつくと、指輪の精がお姫様にマウントポジションで密着しています。

うっかり見つめ合うふたりに、アラジンはすかさず言いました。

「それは指輪の精だ。ランプの精と同じく、素晴らしい力を持っている。しかも見た通りの超イケメンで、

 そのうえ頑丈、サービス精神旺盛なお買い得物件だぞ。」

「「…え…??」」

指輪の精とお姫様は全く違う意味でアラジンの言葉に耳を疑いました。

「非常に惜しいが、それをくれてやる。いや、遠慮するな。美しく聡明なおまえにこそ相応しい。」

「あの…??あなた、頭でも打ちましたか??こ、困ります、こんな…いかにもなヒト…」

「困るな。遠慮するな。辞退は受付けねえ。」

「でも、でも…っ!」

「…そいつは世界で一番優秀な下僕だぞ?下僕の中の下僕だ。保証する。」

「下僕…?!」

「しかも、金銀財宝出し放題。」

「え……♪」

「どうする。」

「頂きます♪」

待てや、コラぁ!!…と指輪の精はアラジンに掴みかかろうとしましたが、

お姫様はうっとりとした瞳で見上げながら指輪の精の腕をぎりりりりっと握りしめました。

「…素敵な方…逃がしませんよ?wwww」

「?!」


── to be continued


***


ああ…折角ひとつ前のブログにカッコよさを目指したごじょを載せたというのに…

ごじょりん、お幸せに…(涙)

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