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乙姫さまは亀を傍らに、浦島太郎に“条件”を説明しました。
「ここより西の海域には別の竜王がいるのですが、その竜王を倒して欲しいのです。」
「・・・・待て。えらく話が大きくなったじゃねえか・・・・」
浦島太郎はびっくりです。しかし、乙姫さまはずい、と亀を前面に押し出しながら続けます。
「何しろ強大な力を持つ人で、あなたでなければ倒せないのです。浦島太郎さん。」
「なぜ、俺だ。」
「あなたは実はとてもエライ、物凄く立派な、無茶苦茶強いとある高僧の生まれ変わりなのです!」
「何・・・・?」
衝撃の新事実に浦島太郎はまたまたびっくりしました。
ですが、それが本当なら、そんな高僧にしか倒せない竜王というのは
きっと大層な悪役に違いありません。浦島太郎が、乙姫さまにそう言うと、乙姫さまは
「・・・それほどでもないんですけど・・・」
とにっこり笑いました。
「じゃあどうして倒さなくちゃならねえんだ。」
「その人がいなくなればうちのひとの領海が増えるからです♪」
「あああ?!」
「うちのひとがさっさとやってくれればいいんですけど、このひと、ヘタレてるんで・・・」
浦島太郎はさっきから黙っている竜王に振り向くと、眼光鋭くすごみました。
「てめえ・・・乙姫の親父だか亭主だか知らねえが、何とかしろ!無茶苦茶だろうが!」
「無 ・ 理 !」
ああ、浦島太郎ってこんな話だったでしょうか・・・・・?????
── つづく
***
三蔵サマがフツーに描けないというスランプに陥ったため、リハビリしてみました。
なんか妙に分別臭いというか、お上品ぽいというか、そんなんなっちゃうんで
あえてガラ悪く描こうと思って。ついったで晒してみた絵です。
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「いらないんですか?あ、この甲羅は取り外し可能なんですよ?」
と、乙姫さまは亀の甲羅をぱかっと外して見せました。
「うっ・・・・?」
浦島太郎は思わず鼻を押えました。
「高性能な甲羅でしょう?軽量型硬化アクリル製、耐水・耐圧・耐熱仕様特殊コーティング仕上げ
そしてフィット感を重視した内部はソフトフリースを使用して・・・」
「甲羅はどーでもいい・・・!」
「自慢の甲羅なんですけどねえ。・・・で、どうなんです。やっぱりいらないんですか?」
「そ・・・それは・・・・っ」
いらないわけがありません。
浦島太郎は甲羅を外したぴちぴちの亀を見て、再び鼻を押えました。
「いらないんですね?」
乙姫さまはにっこり笑います。それはそれは、もう、極上の笑顔で。
「・・・どうしても礼をしたいというなら、受け取らないでもない・・・」
「いえ、それほどお礼したいわけでもないですけど。」
「礼はきちんとしろっ!」
「面倒くさい人ですねえ、あなた。いいでしょう、それならひとつ条件があります。」
「何・・・?」
そもそも礼をする、というのに条件て何だ、と思いましたが、浦島太郎は鼻からの出血で
意識が朦朧とし始めていたのでうまいことツッコめませんでした。
乙姫さまの出す条件とは一体何なのでしょう。
── つづく
***
お話を書きたいな~と思ってるんですが、なんだか腰を据えて書けません・・vv
三誕とか・・・・どうなるんだろう・・・??
現れたのはやっぱりあのひとでした。
((エプロンじゃなくてよかったーーーーーー))
浦島太郎と竜王は同時に深いため息をつきました。
「ウチの亀を助けて下さって、本当にありがとうございます。お礼に・・・・」
「いらん。」
この乙姫さまが差し出す玉手箱など絶対にろくなものではありません。
むしろ、相当の危険物に違いないのです。
浦島太郎はさっさと踵を返し、帰ろうとしました。
「え、本当にいらないのですか?」
「いらん。ジジイにされるくらいならまだしも、てめえのことだ、開けたら最後ドカンとくる奴だろう。」
「そんなものじゃありませんよ。ウチの亀をどうぞお連れ下さいと・・・・」
「え?」
浦島太郎の足が止まりました。
結構、素直なヒトです。
─── つづく
***
週末の過酷な仕事が終わり、そして平日の普通の仕事が始まりました。
でもって、ここへきてまさかのスランプ・・・
にっちもさっちもいかなくなった線画をすっぱりあきらめて最初からやり直すことにしました。
三蔵サマが紫の〇〇なひとになっちゃっちゃぁ・・・・もはや修正不可能だから・・・・・vv
anex
Novelsにごじょ誕
「PureなHeartに美女と肉まん」を
Upしました。
ごじょりん、お誕生日おめでとう☆
竜宮城で浦島太郎を迎えたのは竜王でした。
「おう。ウチの亀、助けてくれたんだってな。今日はたまたまパーティーしてっから
おめえも一杯飲んでけよ、ハゲ島太郎♪」
「あァ?」
これは天敵だ、と一瞬で判断した浦島太郎は可愛い亀の甲羅から降りると
竜王の前に不機嫌な表情も隠さずに立ちはだかりました。
「おい。竜王だ?笑わせるな、河童じゃねえか、てめえ。」
「あン?!」
「河童のくせにエラそうにしてんじゃねえよ。てめえは永遠のヘタレキャラなんだよ」
「待てコラ。竜王サマに向かってどーゆー口のきき方してンだ、てめえ。」
「大体、竜宮城と言ったら乙姫なんじゃねえのか。誕生日だからっていい気になってんじゃねえぞコラ。」
「なんで俺の誕生日とか知ってんだ!てめえ、実は俺の隠れファンか?」
「はァ?熱でもあンのか、貴様?てめえじゃ話にならねえ、乙姫出せ。」
どうにも相容れない険悪な雰囲気のふたりですが、浦島太郎がそう言った途端、
竜王はふっと真顔になって浦島太郎をちょいちょい、と手招きしました。
「・・・おまえさ・・・・この状況で“乙姫”本気で呼ぶ?」
竜王はなぜか小声で浦島太郎に耳打ちします。浦島太郎は不審に思って眉根を寄せました。
「あァ?何言ってンだ?」
「あのよ。ココまでのあれこれを踏まえて、だ。“乙姫”にある種のフラグが立ってるって思わねえ?」
── ココまでのあれこれを踏まえて、“乙姫”に立つある種のフラグ ──
浦島太郎は、はっと息をのみ、それから思わずあたりを見回しました。
「俺としたことが迂闊だった・・・そうか、確かにフラグ立ちまくりだな・・・」
「だろ?悪いこた言わねえから、“乙姫”だけは呼ぶな。な?」
喧々諤々だったふたりがなぜか一気に意気投合するのを可愛い亀は不思議そうに眺めていました。
しかし、次の瞬間。
大広間を泳いでいた魚たちが一斉に奥の大きな扉の方へ向かってきちんと整列し、
竜王と浦島太郎はぎくり、と身をすくめたのです。
── つづく
***
ごじょりん、はぴば☆
昨夜は帰りが午前様でした♪ごじょ誕を祝うのにはぴったりな感じでした♪