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浦島太郎を見つけたのは優しそうな紳士でした。
紳士は倒れている浦島太郎に近づくと、慈愛のまなざしで見つめ、それからそっと顔を近づけました。
近くで様子を見守っていた人魚は、どきっとして思わず波間から体を乗り出しました。
まさか、禁断の光三?!えっ、絶対あり得ないと思われていた恐怖の三受けっ?!
「・・・っ?!」
しかし、その時、浦島太郎ははっと目を覚ましたのです。
「な・・・っ・・何やってんだ、アンタ?!」
「おや、勝手に気がついちゃったんですか。人工呼吸してあげようと思ったんですが。」
「人工呼吸の手順と違うだろうが!アンタ、救急法知ってんのか!!」
「救急法は知りませんが、溺れたあなたを助けるのは私の使命なんですよ。」
優しげな紳士はそう言って笑うと、浦島太郎に手を貸して起きあがらせました。
「というわけで、私と一緒においでなさい。」
「はあ?」
「いや、だから。あなたが溺れる → 私が助ける → あなたを連れ帰る → 私の跡を継ぐ、
これ、デフォルトなんですよ。」
「・・・大丈夫か、アンタ・・・つか、そもそもアンタ誰だ?」
「実は私はこの国の王様なんですよ。したがってあなたは今日から王子様です。あ、そうそう
名前も考えなければいけませんねえ。」
「俺なら浦島太・・・・・・・」
「海から流れてきたので、江流という名前にしましょう♪」
「海なのになんで川っぽくなってんだ?!」
物凄く納得いかない浦島太郎───いえ、今日から江流王子──は色々抵抗しましたが
助けてもらったという思いがあるからでしょう、結局王様に引きずられて行ってしまいました。
「・・・本当は、助けたの、オレなのに・・・・」
人魚は去ってゆく王子様の後ろ姿を見つめながら、悲しみの涙にくれるのでした。
── to be continued
***
とことん、本物のお姫様は登場しません☆ ←・・・。
サイト更新が本気で滞っています・・・申し訳ありません・・・でも、多分もうすぐ復活できると・・
・・・・・・思うよ・・・・(ぼそっ・・・・・)
コメントありがとうございました♪お返事は下へ・・・♪
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