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王子様が誰かと幸せに暮らす姿を見るくらいなら、いっそこのまま黙って消えてしまおうと

人魚はひとりそっと甲板に立ちました。

船の中では盛大なパーティーが続いています。

(・・・さよなら、王子様・・・)

王子様の姿を見てしまったら決心が鈍る、と人魚は目を閉じて甲板の柵に手をかけました。

ところが、その時です。

「待て!おまえ、まさか・・・!」

上の方から声がして、人魚が振り返ると王子様がまっすぐに人魚を見つめていました。

「何考えてる。おまえは俺の傍にいりゃいいんだよ。」

(・・・でも、誰か別のヒトと結婚するあなたの傍にいるなんて、辛すぎるもん・・・)

ああ、声が出ないこのもどかしさ。人魚はどうせ通じないなら、と精一杯心の中で叫びました。

(王子様、大好き!!幸せになってね!!)

「何が言いたい?その格好がイヤだったのか?そりゃ正直、ひでえからな。」

(え・・・違うけど・・・つか、オレたちってこーゆーの通じ合う設定じゃないの?)

「服ならいくらでも買ってやる。それとも、俺がカッコよすぎて釣り合わねえとか思ってんのか?」

(はい????)

「それはどうしようもねえが、おまえだって充分可愛いぞ?あのテロ女装に比べてみろ。」

(ちょ・・・何言ってんだよ、何もアレと比べなくたって!!)

「そうか、dkエプロンをやりたかったのか!それならすぐにでも・・・」

(王子様のばかーーーーーーーーーーーーっ!!!)

人魚はついにブチ切れてするりと柵を越え、海へと身を躍らせました。

「バカ野郎!!とにかく俺はおまえを離さねえと決めたんだよ!!」

その言葉に、船から堕ちてゆきながら人魚ははっと王子様を見上げました。

王子様は迷わず、一緒になって海へと飛び込むところでした。


── to be continued


***

このシリーズにあるまじきシリアスな絵だと思ったら中身は相変わらずひでえよ♪

昨夜、例の如く投稿させて頂きましたらば、即座にUpして下さいました。

相変わらず素早い御方です☆今回の投稿絵はメルヘンです♪←

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