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一瞬、目がくらむほどの光があたりを包み込み、地上の人々がようやく顔を上げると
月から一条の光が道のように延びていて、そこには大変な麗人がたたずんでおりました。
並みいる美男を押しのけ堂々の第一位、という感じです。
陰陽師と顔はそっくりですが、金の髪が長い分、ホワイトバランス+方向30%分くらい輝いています。
「こッ…金蝉ッ!!!!」
焔はどうやらその麗人を知っているようです。
「あァ?誰だ、おまえ。」
・・・焔は知られていないようです・・・。
「さあ、かぐや姫。いつまでもそんなところで遊んでないで帰るぞ。」
「ええ~、まだ肉まん全部食ってないのに~。」
「帰ったら夕飯だ。第一、知らないヤツのくれた物を食っちゃいかんと教えただろう。」
「でも美味いよ、ヤマ〇キの肉まん!」
「ウチには中〇屋の肉まんがある。ほら、ありがとうをして行くぞ。」
「やだ~まだここにいる~~~」
「駄々をこねるな。忍〇〇太郎が始まっちまうぞ。いいのか?」
「あ、そーだった…。なあなあ、今日、土〇先生出るかな?」
かぐや姫は焔と陰陽師の間からするりと抜けだし、光の道の方へ一歩足を踏み出しました。
「待て金蝉ッ!貴様、いつからそんなに所帯じみたんだ?!」
「…だから、おまえはどちらのどなたサマだ?俺は華麗なシングルパパだ。文句あるのか。」
そう言うと、麗人はかぐや姫の手を掴み、光の道を歩き始めようと背中を向けました。
「おいっ!三蔵!!おまえも何とか言え!!このままではかぐや姫が連れ帰られてしまうぞ!」
焔があせって陰陽師の肩をゆすると、陰陽師は物凄く厭そうにその手を払い、
それからゆっくりと月へ帰ろうとするふたりを見上げました。
きっと、何かすごくカッコイイことを言うはずです。
── つづく
***
今年の仕事もあと4日…今年そのものもあと4日…
大晦日の夜に4ヶ月と1週間ぶりの休みをしみじみ噛みしめつつ美酒に酔うため、
残りの4日を全力で過ごしたいと思いまっす☆☆☆
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