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姉が見知らぬ謎の王子様に夢中になっているうちに、誰にも邪魔されず

ダンスを踊っていたシンデレラと王子様はすっかり恋に落ちていました。

しかし、楽しい時間はあっという間に過ぎて、無情にも12時の鐘が鳴りだしました。

「あ・・・12時までに帰らないと・・・!」

「帰さない。」

「でも・・・でも・・・」

「今夜は朝まで寝かさない。」

「そ、そんな、いきなり・・・・っ」

王子様にやさしく抱きしめられ、ついでにおしりのあたりをさわさわと撫でられて

ついうっかりその気になりかけてしまったシンデレラですが、二つ目の鐘が鳴って

はっと我に返りました。

「だ、だめっ!12じまでに帰らないと、減点とか罰則とか・・・っ!」

「・・・なんだ、それは。」

「えっと・・・よく分からないけど・・・魔法使いで、先生で、なんかそういう・・・・」

「何を言っている?」

王子様が不審げに眉をひそめたその瞬間に、シンデレラはぱっと王子様の腕から抜け出し

意を決して走り出しました。

「待て!」

「ごめんね、王子様・・・!オレ、本当はこんなお姫様なんかじゃないんだ・・・!」

シンデレラは悲しみをこらえながら一気に階段を駆け下りました。

その時、履いていたガラスのくつが脱げてしまいましたが、とりに戻ることもできず

鐘の音を聞きながらひたすら走り続けます。

ああ、なんて可哀想なシンデレラ・・・!

王子様はシンデレラの残して行ったガラスのくつを握り締め、立ち尽くしていました。


── to be continued


***


なぜ別の王子様がいる?合コンか?ww

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