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夢のような舞踏会の翌日、シンデレラの家にはお城から使いがやってきました。
どうしてもシンデレラを忘れられない王子様が、ガラスの靴を頼りにシンデレラを探し出せと
下僕に命じていたからです。
シンデレラは言われるままにガラスの靴を履いてみることになりました。
しかし、横から姉がふらふらとやってきて
「ああ~っ!うちの愛しの王子様はどこやの~っ?!」
「ちょ・・・お姉様、向こうへ行って・・・・」
「素敵なあのお方は一体どこのどなたはんやったの~っ!」
「・・・・お姉様、ちょ・・・・・邪魔・・・・・・」
あっちへふらふら、こっちへふらふら、恋する乙女は落ち着きがありません。
シンデレラはあんまり姉が邪魔なので、下僕に向かって言いました。
「すみません、姉が不憫ですから、教えて欲しいんですけど、あの舞踏会にいたもうひとりの王子様は
一体、どこのお方なのですか?」
「ああ、あの方は謎の王子様ですよ。」
「・・・・謎の王子様って・・・・いや、全然答えになってないし・・・・」
「・・・・場合によってはネタばれになるんで、ここでは言えません。」
「ネタばれ・・・・って何?!」
そうこうするうちにも、恋の病に冒された姉はシンデレラの周りをふらふらふらふら。
シンデレラにモロ被りで、主役のシンデレラが全然見えません。
「あああっ!だから!!邪魔!!」
「仕方ありませんね。謎の王子様については下に畳みましょう。」
下僕が言うと、姉はきらりと目を輝かせて“下”に飛びつきました。
こうしてようやく邪魔者を追い払ったシンデレラは、下僕の差し出すガラスの靴に
すらり、とかわいらしい足をいれ、にっこりほほ笑みました。
── to be continued
***
6巻未読の方は下の‘つづき’を開かないでください。(・・・何のことよ?!何の6巻よ?!)
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